会社名を決める時に使えるネーミングテクニック

<会社名を決める時に使えるネーミングテクニック>
 

 
 会社設立の際にまず大事なのが会社名をどうするかです。会社名はその会社のアイデンティティを決定するといっても過言ではありません。すぐに覚えてもらえるようなものにしたいところですが、奇を衒いすぎないように注意が必要です。その他、会社の名前を決めるにあたって使えるネーミングテクニックについて紹介しましょう。
 

 
■なぜ会社名が大事なのか
 どんなに優れた商品でもネーミングが悪ければ売れません。実際に名前を変えて売り出すことで売上を伸ばしたヒット商品も少なくないのです。それと同じように、いかにポテンシャルのある会社でも会社名が認知されなければなかなかビジネスチャンスをつかむことはできません。会社設立にあたっては会社名に細心の注意を払うことは最重要事項といってもいいでしょう。
 
 そうとはいっても、漠然とひらめくのを待っていてもいつになるかわかりません。実はネーミングはひらめきに頼らなくてもいくつかのテクニックを使用することで「正解」ともいうべき名前にたどりつくことができます。会社名を決めるにあたって注意すべき点を押さえつつ、取り組んでみてはいかがでしょうか。
 
■インパクトがあり情報が詰められている
 会社名はできるだけインパクトのあるものにしなければいけません。初めて目にした人が思わず忘れられなくなる記憶定着度が非常に重要なのです。しかし、悪い意味で記憶に残るようでは意味がありません。良いイメージとともにいつまでも心に残るような名前ならば理想的といえるでしょう。
 
 しかし、いくら良いイメージだけが定着して何の会社だったか忘れてしまうというのも問題です。何をしている会社なのか情報がきちんと詰め込まれていなければいけません。会社名から良いイメージ、業種、商品、サービスなどが連想ゲームのように次々と想起されるような会社名を目ざしましょう。
 
■単語の組み合わせ方
 具体的に会社名を考えるにあたっては、業種、商品、サービスを表す単語と、イメージを表現する単語を組み合わせるというテクニックがあります。たとえば、書店ならば「ブック」と「グッド」を合体させて「グッドブック」とするというような方法です。
 
 「ブック」と「エクセレント」のように単純に組み合わせると長くて覚えにくくなるならば、「ブクセレント」のように一部を省略して発音しやすくするという手法もあります。ただし、省くことで元の意味がわからなくなってしまうというのでは本末転倒です。
 
 シンプルで覚えやすい会社名にしたいならば「ブック」だけを「ブックン」などと変化させてみるのも良いでしょう。さらに「クッブ」と文字の並びだけを変えるアナグラムという方法もあります。
 
 組み合わせたい単語が2つ以上あるならば、各単語の頭文字を組み合わせるアクロニム造語法を用いるのもひとつの方法です。Automated (自動の)MEteorological (気象の)Data (情報)Acquisition (取得)System (システム)の頭文字をとってAMEDAS(アメダス)=地球気象観測システムが有名ですが、同様の方法で名付けられた会社も少なくありません。
 
■記憶に残るアイデア
 会社名を考える時にまずは英単語からアイデアを絞っていく人も少なくありませんが、だからこそ、日本語から考案された名前はめずらしさも手伝って記憶に残るものになります。たとえば「本を読む」を「ホンヨミ」のようにリズミカルに省略するのも良いでしょう。
 
 多くの人の目を引きつけ記憶に残るものにするためには、常識にとらわれない発想力も大切です。アナグラム、アクロニム造語法など基本となるテクニックもいくつかありますが、必ずそれを使用しなければいけないというわけではありません。むしろ、これまで誰も使わなかったアイデアこそチャレンジし甲斐もあるというものです。
 
■代行業者に頼む
 以上のように会社名を決めるためのテクニックはいくつもありますが、それでもなかなか自分では思うような名前を決めることができないということもあるかもしれません。クラウドソーシングでコンペを開催して知恵をつのることもできますが、これもまた良い名前が見つかるかどうかは運頼みというところもあります。
 
 確実に適切な会社名を作って欲しいならば、代行業者に依頼するのが正解です。会社設立を代行する業者は、事務手続きだけではなく会社名の考案に関しても豊富な経験があります。いわばプロ集団なので、素人がどんなに考えても思いつかなかったようなアイデアを次々と提案してくれるでしょう。依頼者はその中から好みの会社名を選択するだけという手軽さは魅力的です。
 
 代行業者の多くは無料の電話相談、メールでの相談などを受け付けています。まずは、相談だけをしてみるのもおすすめです。会社設立の際はとかく忙しいものですが、そんなバタバタの中でいい加減な名前にしてしまうことがあってはいけません。この先長く使う名前だからこそ、経験豊富なプロにお願いしてみてはいかがでしょうか。